iPhone/iPadパスコードを忘れたが初期化したくない時のロック解除方法

Part1.パスコードが忘れた場合、データを失うことなくiPhone/iPadパスコードロックを解除できる？

残念ながら、公式の方法では、パスコードを忘れた場合にデータを失うことなくiPhoneやiPadのパスコードロックを解除する方法はありません。公式方法としては、iTunesやiCloudの「iPhoneを探す」を使って初期化する必要があり、これによってデバイス上のデータはすべて消去されてしまいます。

ただし、定期的にバックアップを取っていれば、データを復元することが可能です。以下はデータを守るためのポイントです：

• バックアップを取る習慣をつける：
  パスコードを忘れても大丈夫なように、定期的にデータのバックアップを取りましょう。
• 簡単なバックアップ方法：
  iCloudバックアップの設定手順：
  ［設定］＞［（ユーザー名）］＞［iCloud］＞［iCloudバックアップ］の順に進み、「iCloudバックアップ」をオンにします。

バックアップがあれば、パスコードを解除する際にデータを復元できるので安心です。もしバックアップを取っていない場合は、今すぐ設定を行い、万が一に備えておきましょう。

Part4.iPhoneパスコードを忘れた場合、初期化せずに画面ロックを解除する方法は存在するの？

さて、「データを失うことなく」iPhoneパスコードを解除する方法はないとお伝えしましたが、「iPhoneのパスコードを忘れた場合、初期化したくない」と思っている方でも、初期化せずに解除する方法はいくつかあります。それでは、早速確認していきましょう。

• 方法1.Siriを使って、忘れたiPhoneパスコードを解除する
• 方法2.iPhoneパスコードが10回失敗して、画面ロックを解除する

方法1.Siriを使って、忘れたiPhoneパスコードを解除する

これから紹介するのは、なんとあのSiriを使った方法です。少しトリッキーですが、早い人だと３分もかからずにロック解除ができてしまいます。

特に後者の条件は厳しいですが、ずっと前にパスコードを忘れてしまってiOSも長らくアップデートしていない方にはチャンスがあります。以上の条件を踏まえたうえで、これから説明する方法を試してみてください。

• まず、ロック画面を開いたiPhoneに向かって「Hey Siri いま何時？」と話しかけます。

• 「〇時〇〇分です」のような返答があるので、その画面上に表示された時間をタップしてください。

  

• 世界時計の画面に切り替わったら、右上の「＋」マークをタップしてください。

  

• すると、五十音順で世界の都市一覧が表示されます。上のほうに都市名を絞り込むための検索窓がありますので、ここに適当な文字を入力します（都市名である必要はありません）。

  

• 入力完了後、文字の後ろで点滅するカーソルをタップするとメニューバーが表示されます。「選択」「全選択」「ペースト」とありますが、その右側にある「▷（右向きの三角形）」をタップしてください（対象のiOS以外ではこの▷マークは表示されません）。

  

• メニューバーが拡張しますので、一覧から［共有…］を探してタップします。

  

• 共有先の一覧（メールやSNSなど）が開いたら、［メッセージ］を選択してください。

  

• メッセージの作成画面が開きます。まず、宛先のところに11桁の適当な電話番号を入力し、キーボードの［改行］をタップします。

  

• すると、電話番号が緑色になります。この状態でもう一度タップすると、今度は電話番号の背景が緑色になります。

  

• 更にタップすると、この電話番号に対するオプションの画面に切り替わりますので、［新規連絡先を作成］をタップしてください。

  

• 「新規連絡先」という画面が開きますので、まずは［写真を追加］をタップしてください。

  

• すると、画面下から［写真を撮る］［写真を選択］という２つのオプションが表示されますので、［写真を選択］のほうをタップしてください。

  

• 「写真」画面に移りますので、一番上の［モーメント］を選択してください。

  

• iPhoneに入っている写真一覧が表示されますが、ここで5秒ほど経ってからホームボタンを押してください。

  

• すると、パスコード入力のプロセスを経ることなくホーム画面へと移動してしまいます。

方法2.iPhoneパスコードが10回失敗して、画面ロックを解除する

この方法では、iPhoneのパスコード入力を10回連続で間違えることでロックを解除します。ただし、パスコードを間違える回数が増えるごとに、iPhoneを再試行できるまでの待ち時間が長くなります。そして、10回目に間違えると、iPhoneが自動的に初期化され、データが消去される点に注意が必要です。

Part5.iPhone/iPadが再度ロックされるのを防ぐための対策

iPhone/iPadが再度ロックされるのを防ぐためには、以下の対策を取ることができます：

1. 「iPhoneを探す」を有効にする
   「iPhoneを探す」をオンにして、ロックされてもApple IDを使って遠隔で解除やデータ消去ができるようにします。

2. 定期的にバックアップを取る
   iCloudやiTunesでデータを定期的にバックアップし、データ損失を防ぎます。

3. 安全なパスコードを設定する
   簡単なパスコードを避け、強力なパスワードを設定します。Face IDやTouch IDを使うのも良い方法です。

4. 二段階認証を有効にする
   Apple IDに二段階認証を設定して、アカウントへの不正アクセスを防ぎます。

5. パスコードを共有しない
   パスコードは他人と共有せず、必要なら家族共有機能を使いましょう。

6. 自動ロックを設定する
   一定時間使用しないと自動でロックされるように設定します。

7. パスコードを覚える
   パスコードを忘れないよう、パスワード管理アプリを使って安全に記録します。

これらの対策を取ることで、iPhone/iPadが再度ロックされるリスクを減らし、デバイスの安全性を確保できます。

Part6.iPhoneのパスコード解除に関するよくある質問

最後に、他にも皆様から寄せられた質問がありますので、この場を借りて簡単にお答えしましょう。

Q1: iCloudを使って初期化なしでiPhoneのパスコードを解除することはできますか？

残念ながらできません。iCloudの「iPhoneを探す」機能を使ってiPhoneのパスコードを解除する場合、iPhoneのデータも一緒に消さなければなりません。よって、iCloudでバックアップを取っていない場合はデータの復元も不可能となります。

Q2: パソコンを使わずにパスコードを忘れてしまったiPhoneのロックを解除するにはどうすればよいですか？

本記事でも述べた通り、Siriを使えばPCを使わずともiPhoneのロック解除が可能です。しかし、対応するiOSが限られており、また「Hey Siri」がオンでなければこの方法は使えません。

Q3: ロックされたiPhoneを解除する方法はありますか？

はい、iPhoneがパスコードでロックされている場合、いくつかの方法で解除できます。

Q4: iPhoneのロックがかかる時間について、最高何時間？

iPhoneのロックがかかる時間は、パスコードを何回間違えたかによって異なります。以下がその概要です：

• 1回目～5回目: パスコードを間違えた場合、すぐに再試行が可能です。
• 6回目: 「iPhoneは使用できません。○分後に再試行してください」と表示され、一定時間（通常は1分）待つ必要があります。
• 7回目～9回目: 再試行時間が延長され、例えば5分、15分、30分などに増えます。
• 10回目: 「iPhoneは使用できません。iTunesに接続」というメッセージが表示され、iPhoneが完全にロックされ、初期化しないと解除できません。

このように、パスコードを間違え続けるとロック時間が長くなり、最終的にはiPhoneが完全に使用できなくなり、初期化を行う必要があります。